なぜ、眠る必要があるのか？（睡眠の役割について）
人が生きていくために必要不可欠な睡眠ですが、睡眠には多くの重要な働きがあります。
主な働きをご紹介します。
・疲労回復
睡眠の代表的な役割の一つとして、心身の疲れを癒すことがあります。
しっかり睡眠をとることで、大脳が休息させ、翌朝から機能を回復させます。
睡眠が不足すると、大脳が疲労を回復できず、感情のコントロールが制御できなくなる等や、
頭痛や全身のだるさ、集中力の欠如といった症状が現れたりします。
・細胞の修復、身体の再生（成長ホルモンの分泌）
人間は寝ている間に成長ホルモンを分泌します。成長ホルモンには細胞を再生・修復する新陳代謝の作用があり、
特に眠りに落ちてからの最初の3時間程度の間に集中的に分泌されます。
成長ホルモンが不足すると、体内に老廃物が溜まってしまい、血管が詰まったり肌や頭皮が新しく生まれ変わらないなど
様々な弊害が出てきます。
十分な睡眠をとることによって、たっぷりと成長ホルモンを分泌させて肌の新陳代謝を高めれば、
朝起きたときの肌の調子がまったく違います。逆に、睡眠不足になると肌が荒れて化粧のりが悪くなったり、
眼の周りにクマができたりするのは、成長ホルモンの不足が原因なのです。
・免疫力向上
人間は睡眠中に免疫力が高まり、病気を直そうという自然の力が働きます。
風邪気味の時は、少し長めの睡眠を十分にとれば免疫力と自然治癒力が高まり、治ることがあります。
逆に、睡眠不足の時は体の免疫力が下がっているため、風邪の菌に対する抵抗力が弱り、風邪を引きやすくなるのです。
・ストレス物質除去
眠っている間に脳内でつくられる睡眠物質は、神経細胞から発生する活性酸素を分解してくれます。
睡眠は神経細胞の機能を回復させると同時に、ストレスの原因ともなる有害物質を除去してくれるのです。
体の疲労とともに、気持ちもリセットしてくれるのです。
・記憶の整理、定着
人は睡眠中に、その日に吸収した膨大な量の情報を整理し、必要なものと不要なものに分類し、
必要なものについてはその情報を記憶として脳に記録しています。
睡眠中の脳は、完全な休息状態になることはなく、
場合によっては体が活動している昼間の脳よりも活動が活発なこともあります。
また、この分類・記録の作業が夢を見ることと関係していると言われています。
夢を見ている比較的浅い眠り（レム睡眠）の時に、記憶を脳に記録する作業をしていると考えられています。
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