小さな子供や赤ちゃんの睡眠と大人の睡眠を比べると、その‘時間’や‘内容’が違っています。 みなさんもご存じのように、子供や赤ちゃんの眠っている時間は、大人と比べると非常に長いのです。
子供や赤ちゃんにとって良質な睡眠をとることは、脳や体が育つためにとても重要です。 子供や赤ちゃんが深く眠っているとき(ノンレム睡眠)、脳下垂体から「成長ホルモン」が出されます。成長ホルモンは子供の成長のためになくてはならないもので、骨や筋肉の造成を促し、身体を修復・回復させます。育ち盛りの子供たちに良質な眠りの環境を整えることは大切なことです。
子供が良質な睡眠をとるためのポイント。まず夜はあまり部屋の照明を明るくし過ぎず、間接照明などを上手く利用しながら程よい暗さをつくってあげましょう。そうすることで眠くなるためのホルモン‘メラトニン’が十分に分泌されます。そして朝は決まった時間に起き日の光をしっかりと浴びること。そうすることで体内時計が整い、毎日良質な眠りをとることにつながります。
子どものいびきは要注意!
健康体の子どもは朝までスヤスヤと眠りそんなにいびきをかくものではありません。大きないびきをかいている子どもがいたら注意が必要です。それが毎日のように続くのであれば、質の良い睡眠がとれていない証拠で身体が何らかの不調や異常を訴えている警告音だと意識する必要があるでしょう。
一番に考えられるのが、鼻炎が原因になっている可能性です。その他普段から口で呼吸をしている、鼻がよくつまる、歯並びが良くない、食事の栄養バランスが偏っているなどの場合、子どもでもいびきをかく原因になります。大人に比べると子どもの上気道はもともと細くできていますから、大人よりも空気の通り道が狭くなりやすい構造になっています。
いびきをかいている状態では、体の中に必要な酵素がきちんと運ばれていないリスクがあります。寝ている間に成長ホルモンがよく働くことによって、子供の脳が発達し骨や筋肉が成長しますが、いびきをかくことで体の中の(血中の)酵素が十分でなくなると、昼間にぼーっとしてしまったり、集中力や記憶力が下がるなど、子供の学力に悪影響を及ぼす可能性もあります。
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