年齢とともに睡眠のリズムも崩れやすくなります。不眠率は50歳以降に高くなり、70代では20~25%、80代では30~40%が 不眠を抱えているという調査もあります。その原因は、加齢にともなう脳や体の変化で‘睡眠を持続する能力’が衰えるためと考えられています。恒常的に眠りが浅いため、途中で目が覚めたり、朝早く目が覚めてしまうといったことが起こります。
睡眠薬を利用した対処法もありますが、若い人に比べて体に入った睡眠薬の分解スピードが遅いため、作用時間が意図しているよりも長引くこと(持ち越し効果)の心配があります。 また高齢になると夜中にトイレに起きることが多くなりがちですが、睡眠導入剤を服用していると脱力が起こり足元がふらつき転倒の恐れがありますので薬の使用には注意が必要です。
年齢を重ねるに従い眠る力が衰える中、熟睡感を得るためには、食生活や眠りのリズムの付け方など意識的に工夫をしていくことが欠かせません。
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